2009年04月18日
ベトナムサッカー事情
先日、ベトナムプロサッカーリーグ『Vリーグ』の試合を見てきました。

会場はホーチミン・トンニャット競技場、17:00キックオフ
夕方とはいえ、気温は30℃を超える。暑い。
ベトナムの”プロ”サッカーを見ていて数々の「不思議」を感じました。
まず、変なところから入場する。

グラウンドを縦断する入場は初めて見ました。
そして、入場チケットのちぎり方が雑。

そもそもチケット自体が安っぽい。
次に、ロッカールームがない。
それゆえ、ハーフタイムはベンチで給水。
退場した選手はベンチの裏でお座り。
帰りはシャワーも浴びず汗をかいたユニフォーム姿のままバスに乗り込む。
選手出口は、観客と同じ。
応援はブラスバンド(あまり上手くない)。

まるで高校サッカーの試合を見ているようでした。
プロと言えど、ベトナムのサッカー事情はまだまだこんなものなのでしょう。
給料も、ベトナム人選手は月1万か2万円。
外国籍選手は約20万円。
この差もすごいですが、日本では考えられませんね。
生活費はクラブが出してくれるし、物価も安いので生活に苦はなさそうですが、安すぎる!
これでは子ども達もプロに夢を抱けません。
もちろんお金だけではありませんが、プロにとってそれは立派なステータスです。
はたまた、10倍以上の給料をもらっている外国籍選手ですがその実力は・・・
どうなの?
履歴書には欧米の強豪クラブの名前をつらつらと書いているのでしょう。
確かに、黒人・白人、身長はデカイ。パワーも強烈!
でも、信じていいのか?
大学サッカーで活躍している選手の方がよっぽど良いもの持ってます。
テクニックもサッカーセンスも。
でも、日本人は外見がベトナム人と大差ないから獲ってくれないのだとか。
『人は見た目が9割』
そんな本もありました。
サッカー自体はというと、
中盤がない。
前線or最終ラインの攻防。
ボランチはどこへ?
そのロングキックはいずこへ?
テレビでは毎日のようにヨーロッパのトップレベルのサッカーが流されているので、
すんげぇパスサッカーを展開するのかと思いきや、これです。
きっとテレビもミーハーな感じで見ているのだと思います。
それでも、観客は1万人近くは入っていました。
少し前はもっと入っていたそうです。
サポーターもいるし、何より観客の反応がいい。
歓声とかシュートが外れたときの溜め息とか、ヨーロッパのスタジアムを少し感じさせました。
テレビを見て学んだのはそこか!?
このレベルでこれだけの観客がいれば、幸せですね。
でも、サッカーブームが去ってベトナム人がサッカーの本質的なところを見るようになったとき
この国のサッカー文化はどうなってしまうのか心配です。
ベトナムでは、日本のように下部組織があったり、トレーニングセンター制度があったり、
少年サッカー活動が普及していたり、ということは当然のことながらありません。
サッカーの技術もさることながら、走り方がぎこちない。
サッカーうんぬんの前に運動能力を養う体育科教育が実践されてるのかも疑問です。
草の根を広げるグラスルーツの普及活動を展開しなければ
この国のサッカー文化を発展させていくことは難しいでしょう。

雑草のような芝。
ん?芝のような雑草?
会場はホーチミン・トンニャット競技場、17:00キックオフ
夕方とはいえ、気温は30℃を超える。暑い。
ベトナムの”プロ”サッカーを見ていて数々の「不思議」を感じました。
まず、変なところから入場する。
グラウンドを縦断する入場は初めて見ました。
そして、入場チケットのちぎり方が雑。
そもそもチケット自体が安っぽい。
次に、ロッカールームがない。
それゆえ、ハーフタイムはベンチで給水。
退場した選手はベンチの裏でお座り。
帰りはシャワーも浴びず汗をかいたユニフォーム姿のままバスに乗り込む。
選手出口は、観客と同じ。
応援はブラスバンド(あまり上手くない)。
まるで高校サッカーの試合を見ているようでした。
プロと言えど、ベトナムのサッカー事情はまだまだこんなものなのでしょう。
給料も、ベトナム人選手は月1万か2万円。
外国籍選手は約20万円。
この差もすごいですが、日本では考えられませんね。
生活費はクラブが出してくれるし、物価も安いので生活に苦はなさそうですが、安すぎる!
これでは子ども達もプロに夢を抱けません。
もちろんお金だけではありませんが、プロにとってそれは立派なステータスです。
はたまた、10倍以上の給料をもらっている外国籍選手ですがその実力は・・・
どうなの?
履歴書には欧米の強豪クラブの名前をつらつらと書いているのでしょう。
確かに、黒人・白人、身長はデカイ。パワーも強烈!
でも、信じていいのか?
大学サッカーで活躍している選手の方がよっぽど良いもの持ってます。
テクニックもサッカーセンスも。
でも、日本人は外見がベトナム人と大差ないから獲ってくれないのだとか。
『人は見た目が9割』
そんな本もありました。
サッカー自体はというと、
中盤がない。
前線or最終ラインの攻防。
ボランチはどこへ?
そのロングキックはいずこへ?
テレビでは毎日のようにヨーロッパのトップレベルのサッカーが流されているので、
すんげぇパスサッカーを展開するのかと思いきや、これです。
きっとテレビもミーハーな感じで見ているのだと思います。
それでも、観客は1万人近くは入っていました。
少し前はもっと入っていたそうです。
サポーターもいるし、何より観客の反応がいい。
歓声とかシュートが外れたときの溜め息とか、ヨーロッパのスタジアムを少し感じさせました。
テレビを見て学んだのはそこか!?
このレベルでこれだけの観客がいれば、幸せですね。
でも、サッカーブームが去ってベトナム人がサッカーの本質的なところを見るようになったとき
この国のサッカー文化はどうなってしまうのか心配です。
ベトナムでは、日本のように下部組織があったり、トレーニングセンター制度があったり、
少年サッカー活動が普及していたり、ということは当然のことながらありません。
サッカーの技術もさることながら、走り方がぎこちない。
サッカーうんぬんの前に運動能力を養う体育科教育が実践されてるのかも疑問です。
草の根を広げるグラスルーツの普及活動を展開しなければ
この国のサッカー文化を発展させていくことは難しいでしょう。
雑草のような芝。
ん?芝のような雑草?