2009年07月03日

じらい博物館

またまた更新滞りました。

空白の時間に特に意味はありません。

書く時間がなかっただけです。


それでは、今日も熱くイキマショウ!



さて、かの中田氏も訪れたという「アキ・ラー地雷博物館」

じらい博物館
左がアキ・ラー氏、右が中田氏。

そして、後ろでは松葉杖サッカー!!

何度見ても勇気をもらいます。

サッカーは両足を巧みに使ってやるものだと思っていました。

でも、足がなくてもできるんです。

映像も流されていましたが、本当に力強い。

蹴った後の反動で松葉杖を放り投げながら、宙を舞って、笑顔。

スポーツとは、万人のためにあるものなのです。



博物館に到着するや否や出迎えてくれた無数の地雷たち。

そんな未来ある若者たちの足を、手をもぎ取ったのは彼らです。

地雷は人を殺すためではなく、人を傷つけるために作られました。

様々な種類の地雷がありますが、大半は殺傷性の弱いもの。

なぜなら、傷ついた兵士は死した兵士よりも手がかかるから。

地雷とは、人間の負の感情が結集したような兵器なのです。



この地雷博物館を作ったアキ・ラー氏ですが、

5歳でポル・ポト軍に両親を殺されたあと、

少年兵として内戦時代を3つの軍隊で戦い、

「約1万個」の地雷を埋めた。

20歳でアンタック(国連軍)に雇われて地雷処理を始め、

1997年以降は1人で自主的に地雷処理を行っている。

今までに処理した地雷は「約3万個」。

博物館にはそうした自分で掘った地雷や不発弾を展示し、

戦争孤児や地雷被害者を養育しながら、妻と2人の息子と暮らしている。


彼の壮絶な半生は、アキ・ラー編著『アキラの地雷博物館とこどもたち』に綴られているので

ぜひご購読いただきたい。

博物館には日本の定価よりも高く売られていましたが、

全額がアキ・ラー氏に寄付されるということなので、

僕も寄付のつもりで即購入しました。

できるならば、現地に直接行って見てもらいたいですが、

本からも充分に伝わるものがあります。



彼は、自分の少年時代を「ノーチョイス」(選択肢なし)であったと言います。

生きることは、すなわち戦うことであり、選ぶことなんて出来なかった。

両親を殺したポル・ポト軍にさえ仕えなければならなかった。

昨日までの味方にも友達にも、銃口を向けなければならない。

そんな悲惨な時代を忘れさせないために、彼は博物館を自費で作ったそうです。



もう一つ、心に残った言葉があります。


「カンボジア製の地雷はない。」

地雷には製造した国がどこかわかるマーク(識別)がついているが、

カンボジア製の地雷は一つもない。

これが何を意味するか、戦争・内戦とは何なのでしょう。




カンボジアという国は本当に悲惨な歴史を抱えています。

僕が今住んでいるベトナムも。

そして、我が国「日本」も。

大切なのは、どの国が悲惨な歴史を有しているか比べることではない。

どの国が優れているか、勝っているか、比べるのではない。

歴史は比べられないし、真実であり一つである。

歴史に「たら・れば」はないし、誰が悪いとも言えない。

悪とされるポル・ポト軍も自国を守ろうと必死だった。

もちろん擁護するわけではないし、その罪は問われなければならない。

しかし、本当に大切なのは、歴史を「正しく」知ること。

そして、後世に「正しく」伝えていくこと。


二度と同じ過ちが繰り返されないように。



そんなカンボジアの地で輝く日本の「知」があります。

こちらもまた勇気をもらいます。

ご覧あれ。

http://www.youtube.com/watch?v=ffG8Ac6uwI4

http://www.youtube.com/watch?v=_HG0rGCPHPs

http://www.youtube.com/watch?v=44yVg1oouAo&feature=related



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Posted by masaki at 13:14│Comments(7)
この記事へのコメント
あんまり関係ないことで悪いんだけどお前のブログな、つくばちゃんねるブログランキングで61位だぞ!
FIFAでいうサウジアラビアだお前は!!ダエイに頼ってるようじゃまだまだなんだよ!
http://www.tsp21.com/sports/soccer/fifaranking.html

てかフィジーもっとがんばれ笑
Posted by 小笹 at 2009年07月03日 22:45
いややっぱフィジーがんばってるわ。
よく見たら143位からの大躍進だった。
ケレケレ。
Posted by 小笹 at 2009年07月03日 22:48
そういうお前はランク外じゃねーかよ。もっと更新しろ!
61位だって立派だよ。
サウジだって頑張ってんだ!
てか、つくばちゃんねるのランキングの基準がわからん。
どうなってんだ、インターンシップ小僧??

ベトナム131位って・・・。
頑張れ!ヴェトナーム☆
ケレケレって何だよ!?
Posted by masakimasaki at 2009年07月04日 01:28
日本の技術者が作った、漁業向けの測量装置があります。
ラジコンボート型で、操作しながら海底の地形などが分かるというもの。
それを開発した直後に、問い合わせが殺到したそうです。

主に注文してきたのはなんとインド、パキスタン、サウジアラビアなどの軍事部。
日本の技術が、間違った方向に利用されてるらしいです。

やっぱり、戦争はビジネスになってしまうんでしょうね。
なんと、ハウルの動く城に出てきた、荒野の魔女が使っていた魔法(江戸時代とかの籠を二人で持って移動する、人力タクシーみたいなやつ)も、実は形になっているんです。荷物を運ぶマシンとして。

こないだ読んだ本にこう書いてありました。
戦争はビジネスチャンスになる。だからメディアを操って戦争を助長させる。
これをなくすためには平和をビジネスチャンスにするしかない。
平和を謳う広告で、ビジネスが出来れば世の中は変わるかもしれない。

今日はこんな感じ☆
ベトナムの件、ごめん!!!
Posted by mikanagi at 2009年07月04日 10:32
逆に戦争で使われていた軍事的技術が今の生活に活かされているという例もあるし、技術と経済、そして戦争との関わりは複雑だよね。

ただ、ビジネスによって人々の尊い命が消されていく現実は断固として受け入れられない。
戦争における生命ほど軽く見られるものはない。
そんな戦争論理を俺は許せない。

だから、平和によるビジネスチャンスの拡大、楽しみにしています。
ダイレクトに世に情報を発信する君のこれからに期待です☆
Posted by masaki at 2009年07月04日 14:18
ケレケレはフィジー語ですいませんって意味だよ!!当たり前だろ!
ランキングの基準は俺も知りたいから今度社長に聞いておく。
てかベトナムってフィジーより弱いの?それはけっこうビックリ!
Posted by 小笹 at 2009年07月04日 22:31
知りませんでした。
ケレケレ。
Posted by masaki at 2009年07月06日 17:12
 
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