2009年12月15日

カオス

やばい・・・


やばいぞ、これは。



完全になめてた。

ベトナムという国を。


ベトナム国民を・・・。









昨日、SEA GAMES(前回日記参照)の準決勝が行われました。

ベトナムvsシンガポール@ビエンチャン(ラオス)


国家の威信を賭けた重要な一戦です。




少年サッカーの帰り。

街をバイクで走る。

どうやら試合中。

道端ではベトナム国旗販売。

すでに暴徒化の予感。

いたるところでサッカー観戦。

店から路上にはみ出すなんて当然。

視聴率50%は堅い。



家に帰ってテレビをつける。

少なくとも10チャンネルは試合をライブ中継。

そもそも、ここベトナム。

チャンネルは100チャンネル近い。

おそらく放映権料なんてお構いなし。

その時点で笑える。



スタジアムはというと、

隣国という土地の利を活かして、

他国でありながらHOMEを作り出してしまう

ベトナム国民のサッカー熱。

あっぱれ。


夜通し、バスにでも乗って応援に駆けつけたのでしょう。

はたまた、バイクか!?


スタンドは赤と黄色に輝く一等星。

そう。

彼らが着るものは、あれですよ。

かの有名なベトT。


あれだけ集まると、もはやかっこよく見えます。

帰国前には必ず買って帰ります!





そして結果は、


4-1でベトナムの勝ち。

スタジアムの雰囲気が伝わります。





よって街は、例のごとく




人・バイク・国旗・人・バイク・国旗・人・バイク・・・・・
















すなわち、暴徒化。




カオス

Nguyen Thi Minh Khai も



カオス

Le Duan も



カオス

Dong Khoi も


ホーチミン1の大通り、Le Loi も。

カオス

カオス




もう、いたるところ街中ぜーんぶ!


観光名所だって関係ない!



教会前も

カオス


市民劇場前も

カオス


バスの上も!?

カオス

←こいつ、英雄と化してました。



すごいんです、とにかく!!


交通機能がマヒするってこういうことかと思った。


ベトナム人によってベトナムの街が完全に占拠されてますw




ここで、難問。

【ベトナム人じゃないのだーれだ?】

カオス

あまりの馴染みっぷりにもはや見分けがつきませんねー。

そりゃ道行く人にベト語で話しかけられるわけだ・・・。


私たち、決死の覚悟で街に飛び出した甲斐がありました。

ライブでなきゃ感じられない、ド迫力!!

バイクでなきゃ感じられない、臨場感!!




その人の数とバイクの量。

それから、クラクションに始まり、

ラッパみたいなもんから、空き缶にいたるまでの大合奏。


鍋とおたまが最もメジャーな楽器。

カオス

底が凹むまで鍋たたきます。



こちら、負けじと指笛で応戦。

カオス


お疲れさんでした。



ベトナムに来て良かった(笑)

こんなの今の日本のスポーツシーンじゃ滅多にお目にかかれない。

(力道山の時ってこんな感じだったんかな?)

まず、こんなにバイクがない。

国旗を道端で売るなんてあり得ない。

国民全員がこんな熱狂的になれない。

もはやスポーツ観戦というよりお祭り。



ベトナム人、恐るべし。






決勝当夜、恐るべし・・・。



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この記事へのコメント
ベトナムはげしい~!!
日本の阪神ファン?いやそれ以上かな!笑

すごいねー!!
Posted by higashitomomi at 2009年12月15日 20:25
>higashitomomi氏

はげしすぎます。
阪神っていうよりもはやだんじり祭り!?笑

スポーツを愛する者なら一度はお目にかかっていただきたい。
一見の価値あり☆
Posted by masakimasaki at 2009年12月16日 00:59
写真から見ると異常な盛り上がり方だね。
みんな喜んでいるの?
マッチは怪我などしない?
この光景は日本では見られないね・・
Posted by つ父 at 2009年12月16日 12:20
>つく父

はい、異常だと思います(笑)
彼らは力の限り喜んでいます・・・
が、ただ騒ぎたいだけなのかもしれません。
幸いなことに、この中に紛れていながら一つも怪我は負いませんでした。
そろそろベトナムが肌に染み付いてきたかな。
Posted by masakimasaki at 2009年12月16日 18:40
すごい!!  すごすぎる!!

スタジアムの動画も、バイクも人も、想像をはるかに超えてました。

びっくりしました。

決勝の日はどうなるんでしょう!

集団ではありませんが、バイクではありませんが、うちにも一人熱くなっている男がいます。

ワールドカップの組み分けが決まってからさらに熱くなり、先日のFC岐阜の天皇杯準々決勝でも、サッカーダイジェストの予想フォーメイションで筑波大卒のルーキー達の名前を見て、「お母さん、お母さん、見てみて、すごい!すごい!西川選手、永芳選手、田中選手、載ってるよ!
優大ゴールがみたい!田中選手、ケネディ止めてくれるよね!」から始まり、
今年のインカレ決勝の話まで続くのでした。
なにしろ、彼は西川選手のサイン入りボールを持っていますから。

松野さんには、自慢の同期の方がたくさんいますね。

筑波大蹴球部の皆さんの活躍は、つくばの子供達の憧れであり、夢であるようですよ。
子供達みんな応援してますよ。頑張ってくださいね!!
Posted by R at 2009年12月16日 21:35
これはすごい。

俺も人間をなめてたと思うときはあるな。ここまでやるかと。

やっぱし、同じ人間でも、やっぱり違うもんなんだな
Posted by mikanagi at 2009年12月18日 07:16
ほんまにすごいですね~!!!!写真見ただけでも、ド迫力(笑)
生やったらもっとなんでしょうね~

でもそれだけ盛り上がれれるのもいいですね!!
ベトナムで交通ルールまったく無視やんって思ったのにさらに増して
ますね(笑)

あのときの「押せーー押せ押せ押せ」のパンチとテンションで
溶け込んでくださいね!(印象が強すぎていまだに忘れられません…笑)
Posted by arco-iris6 at 2009年12月18日 13:43
>Rさん

昨日、決勝があったのですが、惜しくも負けてしまいました。

仕事で試合自体は見れなかったのですが、街に流れるだけで雰囲気で察しました。
勝ったときだけでなく、負けたときの落胆っぷりも半端なかったです(笑)

自分の好きなことに熱くなれるのはいいことですよね。
特にスポーツは健全(必ずしもそうとも言い切れませんが・・・)ですし。
そこに筑波大学蹴球部が貢献できていることが何よりの幸せです。
普段の練習からサポートしてくれるコーチや目標となるJリーガー達。
サッカー以外にも各方面で活躍する者が多く、自慢の同期たちです。

自分も含めて、いつまでも子どもに夢を与えられる蹴球部OBでありたいです!
Posted by masakimasaki at 2009年12月18日 15:16
>mikanagi

人間、みんな違って、みんな予測できないから面白い。

イタリア人たちの熱狂っぷりもすごかったようで。

また話聞かせておくれ。
Posted by masakimasaki at 2009年12月18日 15:19
>arco-iris6さん

その言葉、喜んでいいんでしょうか?笑
まぁー人の記憶に残れることは光栄なことなので喜んでおきましょう。
僕も、あの赤シューズが未だに頭から離れません。
この前、赤のランシュー買ってしまいました。
知らぬ間に影響されてたんかもしれません(笑)

僕の認識が正しければ、あの日、、、ベトナムの街には
交通ルールの「ル」の字も見当たりませんでした。
反対車線を逆走するわ、歩道がバイクでいっぱいになるわ、で
いつも以上に無法地帯と化してました。
命アルコとに感謝です。(←変換したらこうなりましたw)
Posted by masakimasaki at 2009年12月18日 15:29
オーシャンズ13でメキシコにあるカジノのダイス工場でストライキおこしたシーンを思い出したよ何故か。俺、あのシーンめちゃくちゃ好きなんだよ。

写真もすげーけど実際はそれ以上の「危うさ」だったんでしょ?
そういうのって日本じゃなかなか味わえないよね!人間のパワーの危うさだよな。

人ってリミッター外れると倫理とか考えられなくなっちゃうんだよな。本来、全てのものに「意味」っていうのはついていないはずなんだよ。小さい頃からの教育で意味を「刷り込まれて」いるから、歩行者は右側、とか、ルールを遵守すべきって思い込んじゃってるけど、実際、道路を裸で歩いたって別にいいわけだし。まあ捕まるけどさ、別に誰も悪くないじゃん。悪いことだって決めてるのは自分だからさ。
だからその「意味付け」のリミッターが外れたら、何でもありになっちゃうよね。で、国々によって、文化によって、それぞれの意味って違うし、意味の強さも違うわけでしょ。ベトナム人にとっては、交通ルールなんてたいした意味を持たないんだろうね。それよりも勝利の瞬間をみんなでわかちあいたいって方の意味が強かったんだろうな。

以上、長々と新米心理学者・小笹の分析でした。
元気そうで何より!
Posted by 小笹 at 2009年12月18日 19:01
>小笹

ごめん、オーシャンズシリーズ見たことがない。
いつかその場面を見たときに、この光景がフラッシュバックするのだろうか。
楽しみにしとくわ。

危ういのなんのって、振り回した国旗が隣のやつの目に当たってめっちゃ顔抑えてるやつとかいたし、なんかもう密集過ぎて身動き取れないし、常に危険と隣り合わせなわけよ。それでもやつらはその中に好んで飛び込んで行く。そして、俺と河崎も・・・。あの光景を目の前にして、あの熱烈な空気を肌で感じて、もしかしたら俺らのリミッターも外れてしまったのかもしれない。

その話、運動会のときにめっちゃ感じた。←「大運動会」の記事参照
教育と、統制や規律訓練(小笹の言う「意味の刷り込み」)って紙一重なところがあったり、逆にそうした社会的な規律とかルールが「その国らしさ」を表していたり、、文化って慣習とか生活のリズムの中で無意識に形成されていくものなんだなって思った。そして、文化を規定するものって、やっぱり「人」だなって。

ありがとう、新米心理学者。
面白い話が聞けたよ。この様子だと無事卒論も提出できたのか!?
Posted by masakimasaki at 2009年12月19日 01:01
 
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